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SHAKUJII GUIDE 石神井ガイド記事

行政サポートが充実!練馬区・石神井公園エリアの子育て支援情報

ライターの田口浩子です。

緑いっぱいの公園が近くにあったり、日頃の買い物が便利だったり。子育て中のパパママが住みやすさを考えるときに、絶対にハズせない条件っていろいろありますよね。そんな中でまさに最重要といってもいいのが、その地域における子育て支援の充実度ではないでしょうか? 

都内にありながら豊かな自然にあふれ、「文化のまち」と呼ばれる練馬区は、実は子育て支援にも積極的に力を入れている「子育てファミリーに優しい街」でもあるんです。今回は、そんな練馬区と石神井公園エリアの子育て環境や行政サポートについて、詳しく見ていきたいと思います。

令和3年(2021年)、待機児童 ゼロを達成した練馬区

共働きのパパママにとって、気になるのが待機児童問題。実は石神井公園エリアのある練馬区は、待機児童の解消に率先して取り組んでいる自治体なんです。平成26年(2014年)から令和3年(2021年)の7年間で7,159人の定員数増を行い、保育所等利用待機児童数ゼロを実現しているというから、すごいですよね。

(出典/練馬区ホームページ

そして、この“待機児童数ゼロ”は、練馬区が積極的に子育て支援に取り組み、「練馬こども園」の開設や「1歳児1年保育事業」の実施など、区独自の施策を行っているからこそ叶ったことだそうです。

「練馬こども園」は、保育園と幼稚園の機能を併せ持った施設。この幼保一体型の施設を地方自治体として創設したのは、練馬区が全国初なんだそうです。現在、夏・冬・春休みも含む通年で9〜11時間の預かり保育を行なっている私立幼稚園(認定こども園を含む)が認定されていて、令和元年度(2019年度)からは、0〜2歳の子どもの預かりもスタートしています。

(出典/練馬区ホームページ「第2期練馬区子ども・子育て支援事業計画(令和2年度~6年度)」

また、「1歳児1年保育事業」は、保育園などに申し込んだけど利用できていないという場合に、利用が決まるまでの間、1歳児を預かってくれるサービスです。

練馬区の認可保育園数は東京23区で第2位の176園(令和元年度)で、この数の多さも待機児童ゼロの実現に貢献しているわけですが、それでも難しかった場合の受け皿が用意されているのは、とても安心ですよね。

(出典/東京都福祉保健局ホームページ「福祉・衛⽣⾏政統計(令和元年度)保育所・幼保連携型認定こども園の状況」

練馬区は、さまざまなカタチで子育てを応援!

ひと口に子育て世帯といっても、それぞれの家庭によって必要なサービスはさまざま。現在、練馬区では、子育て家庭のいろんなニーズに応えていけるよう、「第2期練馬区子ども・子育て支援事業(令和2年度〜6年度)」を策定・実施しているんですよ。

Image Photo

とはいえ「第2期練馬区子ども・子育て支援事業(令和2年度〜6年度)」なんて言われても「いったいどんな支援なの?」って思っちゃいますよね。ここではそのなかで行われている支援サービスを具体的に紹介していきましょう。

●子育てスタート応援券

練馬区に出生・転入した2歳未満の子どもがいる家庭に送られてくる「子育てスタート応援券」(1歳以上で転入の場合は交付申請が必要)。これが便利なんです!赤ちゃんが2歳になるまでの間、育児支援ヘルパーや助産師ケア、乳幼児一時預かりなどのサービスをおトクに受けることができます。

例えば、お産後、ちょっと体調の優れないときに家事や買い出し、赤ちゃんの沐浴補助などを頼めるのが育児支援ヘルパー。助産師や産科医療機関では、乳房ケアや授乳、育児の相談にのってくれます。産後ヨガや産後ピラティスなどの子育て支援講座を受けるのも、ママの気分転換にちょうど良さそうです。

(出典/練馬区ホームページ「子育てスタート応援券 」

また、子どもが少し大きくなってからは、地域の援助会員や施設による一時預かりサービスがとっても便利。一時預かりサービスでは、特に理由は問われないので「結婚記念日に夫婦ふたりでランチデート♪」なんてときにも役立ちますよ。

子ども一人につき応援券は8枚送られてくるので、気になるサポートをまずお試しで受けてみるにもちょうどいいですね。

●子育てのひろば【ぴよぴよ・民設子育てのひろば】

「子育てのひろば」は、0歳〜3歳の赤ちゃんとそのパパママのための施設。自由に来室して、子どもを遊ばせることができます。同年齢の赤ちゃんたちが集まるので、ママ友・パパ友をつくりたいときにもぴったり。もし子育てのお悩みがあったときは保育士資格を持ったスタッフさんに相談にのってもらったり、赤ちゃんを預かってほしいときには「乳幼児一時預かり」のサービスを利用したり。子育てには、なくてはならない施設かもしれません。

(出典/練馬区ホームページ「令和2年度 区民意識意向調査」

実際、利用者の98.6%の人が「遊びやすく、過ごしやすい環境」と評価していて、利用頻度も「週3回以上」が15.2%、「週1〜2回」が37.1%にのぼっています。赤ちゃんにもパパママにも愛されている場所だということが、よくわかりますよね。
石神井公園エリアでは「石神井公園」駅のお隣、「大泉学園」駅近くにある「大泉ぴよぴよ」の利用が便利です。ここは、「練馬区立大泉子ども家庭支援センター」に併設されている施設。ふだんは玩具や絵本などで子どもを自由に遊ばせられるほか、手遊びや歌、パネルシアターなどのイベントも定期的に行われています。

●練馬こどもカフェ

たまにはコーヒーで飲みながら、カフェでリラックスしたい!というときに、ぴったりなのが「練馬こどもカフェ」。練馬区と区内のカフェなどが協働して行っているサービスで、月に1〜2回程度、親子一緒に遊んだり、パパママが交流したりできる場を提供しています。

開催される日時や赤ちゃんの対象年齢は、開催場所や企画内容ごとに違いますが、例えば、おうちで簡単に作れる手作りおもちゃやふれあい遊び、赤ちゃんマッサージなどなど、バリエーションにも富んでいて楽しそう!教えてくれる先生も、保育士や看護師資格を持ったプロなので、育児のお困りごと相談などもできるのがうれしいところです。

石神井公園エリアでは「タリーズコーヒー石神井公園店」にて開催されています。西武池袋線「石神井公園」駅の目の前という便利なロケーションで、赤ちゃん連れで足を運ぶにも便利です。

(出典/練馬区ホームページ「練馬こどもカフェ」

●ねりっこクラブ

まだまだ目が離せないことも多い、小学生の子どもたち。共働き家庭にとっては、放課後や夏休みなどの長期休業中に子どもたちが安心して過ごせる場だって必要ですよね。そんなときの支援策として、練馬区では独自の「ねりっこクラブ事業」を行なっています。

「ねりっこクラブ」には、「ねりっこひろば」と「ねりっこ学童クラブ」があります。実施校の児童なら誰でも利用できるのが、「ねりっこひろば」。学童クラブに入会している小学校1〜3年生の子どもたちが利用できるのが「ねりっこ学童クラブ」です。
「ねりっこひろば」は、学校の授業がある日は放課後から17時まで、夏休みなどで授業のない日は9時〜17時まで(いずれも冬期は16時半まで)実施されていて、子どもたちはみんなと一緒に遊んだり、一人でじっくり読書や宿題をやったりと、それぞれ自由に過ごせます。利用日数の制限などはなく、自由に参加できるところも魅力的です。

同じく、子どもたちがそれぞれに楽しい時間を過ごせる「ねりっこ学童クラブ」。こちらは月曜〜土曜日が実施日となっていて、授業のある日は放課後〜18時、授業のない日は9時〜18時、土曜日は9時〜17時。また朝8時〜9時と夕方18時〜19時の延長オプションがあるので、フルタイムで働くパパママにとっては強い味方になってくれること間違いなしです。

(出典/練馬区ホームページ「ねりっこクラブ」

地図を見れば一目瞭然!子育て支援の施設が充実

毎日のお散歩や遊びにぴったりの石神井公園を中心に、昔ながらのにぎやかな商店街やスーパーマーケットなど暮らしに便利なスポットが集まる練馬区の石神井公園エリア。このエリア地図を見てみると、保育園や幼稚園から図書館・児童館、さらに小児科病院など、子育てに必須の施設もしっかり充実しているのがわかります。なぜ、石神井公園エリアが子育てファミリーに人気なのか、ひと目で納得できちゃいますよね。

保育園・幼稚園は区立・私立ともに選択肢がたくさん。「共働きだから、早めに保育園に預けたい」とか、「うちは3歳になったら幼稚園に通わせようかな」とか、それぞれのご家庭の希望に合わせて検討することができそうです。

旧石神井公園団地周辺の通学指定校となっている「石神井小学校」は、なんと創立120年以上という歴史ある小学校。2021年から新校舎になったので、きれいな校舎で学べるのもうれしいですね。また、やはり同エリアの通学指定校である「上石神井中学校」も創立60年以上。「上石神井中学校」は、令和3年4月〜令和6年3月末までの間、新学習指導要領下での「授業改善推進拠点校」に選ばれているそうです。この「授業改善推進拠点校事業」とは、東京都教育庁の指導のもと、児童・生徒の学力向上を図るための新たな取り組みを実施していくというもの。子どもたちの学びを伸ばしていくためには、とてもいい環境が整っているのではないでしょうか。

そういえば昔、祖父に「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざを教えられました。子どもの教育って周囲の環境に少なからず影響を受けちゃいますから、子どもがまだ小さかったとしても先のことまでちゃんと考えていきたいものです。

また、小児科のクリニック・医院が複数あるので、いざというときにも安心。万が一、病児保育や病後時保育が必要になったときも、少し離れてはいますが、「練馬区医師会病児保育センター ぱるむ大泉」を頼ることができます。

子どもたちの自由な遊び場「石神井プレーパーク」

練馬区の行政サポートもさることながら、石神井公園エリアでは「地域をあげて子育てを応援しよう!」という意識が、地元に根付いているように思います。そのシンボル的存在とも言えるのが、「石神井プレーパーク」。石神井公園内で毎月定期的に開催されているもので、年齢や性別、障害のあるなし、国籍などに関係なく、すべての子どもたちが一緒に楽しめる遊び場です。

ここは、石神井・冒険遊びの会という地域のボランティア団体が開催する遊び場で、プレーリーダーと呼ばれるスタッフが整えた環境のもと、子どもたちが自由な遊びを楽しむことができます。木々や土、水など、石神井公園ならではの豊かな自然と触れ合いながらの遊びは、子どもたちの感性を育むのにぴったりです。遊びの内容は、季節や天気、公園の状況や参加メンバーなどによって変わるそうで、スタッフの方に聞けば「遊びはナマモノ。そのときの子どもたちの“こんなことやりたい!”という気持ちを大切にしているんですよ」とのこと。懐かしのベーゴマでの対決や泥団子づくりを楽しんだり、ダンボールやベニヤ板を使っておうちづくりをしたり。また時には、焚火やハンモックづくりなど、普段なかなかできない体験をするチャンスもあり、その日その時によってできること・やりたいことを思いっきり楽しむ!というスタイル。なんだか聞くだけでワクワクしてきちゃいますね。 また、水曜午前中は幼稚園に通う前の小さいお子さん(0歳からOK)が楽しく遊べる「よちよちプレーパーク」を実施。ここなら安心して赤ちゃんを“公園デビュー”させられそうですね。そのほか、子育て中のお悩み相談や情報交換ができる場なども定期的に設けられているので、子育て中のパパママは、ぜひ一度訪れてみてください!

開催日時:
毎月第1水曜、第3水曜、第4土曜・日曜(3月はお休み)
10:00〜17:00(10〜2月は16:00まで)
※開催日時は変動する場合があります。詳しくは下記ホームページのカレンダーをご参照ください。

開催場所:
石神井公園 おべんと広場
http://shakujii-pp.sunnyday.jp/

石神井公園のおべんと広場は子どもたちの笑顔が溢れる遊び場に。
みんなで一生懸命、編んだハンモック。座り心地もバツグンです。
ダンボールやベニヤ板、布や紙など、そのときあるものでおうちづくりも。
公園の特別許可を得て火起こし&消火にトライ。子どもたちには良い経験に!
みんな大はしゃぎ!水遊びは暑い夏の大人気アクティビティです。
外でのお絵描きは、いつもよりダイナミックにのびのびと楽しめます。

※写真は遊びの一例で、毎回用意されているわけではありません。

(写真提供/石神井プレーパーク)

出産後のママや赤ちゃんのケア、保育園・幼稚園、さらには小・中学校での教育まで、子どもの成長や家庭の事情に合わせた子育て支援と、充実した教育環境が整っている練馬区の石神井公園エリア。パパママのがんばりを行政がちゃんとサポートしてくれるのって、やっぱり心強いものです。賢く上手に利用して、家族みんなが笑顔になる毎日を過ごしたいですね!

※掲載の情報は2021年7月時点のものです。