SHAKUJII GUIDE 石神井ガイド記事
広い空の下でのんびり過ごせる街 〜上石神井駅〜
こんにちは。ライターの山本莉会です。
皆さん、住む場所を選ぶときの基準は何ですか? 会社や都心部へのアクセスの良さ、子育てしやすい環境、手ごろな家賃などいろいろありますが、東京に住んでいると全てを叶えるのが難しいこともあります。
でも、それを全て叶えられる場所があるとしたら。どんな場所なのか、まずは知ってみたいですよね。
石神井公園駅編に続き、今回は上石神井エリアのお散歩へ。アクセスも良く子育てもしやすく都心中心地と比較してもリーズナブルな上、石神井公園駅と異なる魅力がある場所だそうですが、一体どんな街なのでしょうか。
各所へのアクセス良好! コミュニティバスも便利な上石神井駅
西武鉄道新宿線・上石神井駅は、のどかな駅。最近は高架化や地下化で駅舎を見かけることも少なくなりましたが、周辺の見晴らしが良く気持ちいいですよね!

調べたところ、西武新宿までは急行や準急で3駅(約16分)。所沢航空公園や西武遊園地、西武ドームへのアクセスもいいため、レジャーの選択肢が広がりそうです。駅の近くには5ヶ所の駐輪場も設けられていて、ダイチャリとドコモ・バイクシェア両方の自転車シェアリングサービスが利用可能。
石神井公園駅と同様、吉祥寺(20〜30分)へもバスで一本。青梅街道営業所まで10分程度歩けば、荻窪へも一本(約20分)で到着します。また、上石神井駅は練馬区のコミュニティバス・みどりバスが走っており、町内をぐるっと回ってくれます。


駅前にはスーパーの西友に加え、新鮮で安い青果店も。そこまで大きな駅ではありませんが、花屋は2軒。いずれも数百円程度〜と手頃な価格にもかかわらず、センスのいい花屋です。その他、商店街には個性あふれるお店が並びます。




商店街の北側にも使い勝手が良さそうなお店が。


商店街から少し外れると、住宅街が広がります。しばらく歩くと気になる建物が。無人の野菜直売所です。上石神井が位置する練馬は、23区内で最大の農地面積を持つ区。(※1)そのため、新鮮な野菜をこうして生産者さんから直接購入することもできるのです。これ、東京の、しかも23区の話ですよ……? すごくないですか?
※1 参考URL: https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/nogyo/index.html


のんびりして落ち着いた雰囲気を味わえる上石神井駅周辺。自分だけのお気に入りのお店や穴場を発見できそうです。
空の広さは圧巻! 新青梅街道とその周辺
上石神井駅から北上すると、新青梅街道が現れます。見晴らしのよい広い幹線道路で、歩道の幅も広めに取られています。有名進学校である早稲田大学高校学院の校舎近くには、広いゴルフの打ちっぱなし場も。
新青梅街道沿いには、東京靴流通センターもあります。普段用のスニーカーやサンダルはもちろん、頻繁にサイズが合わなくなる子どもの上履きや、急に必要になることの多い葬祭用のフォーマルな靴などがすぐに買えるのもうれしいところ。筆者はよく子どもの上履きの買い置きをし忘れ、子どもから「明日から使うよ」と教えられ愕然とするのですが、そんなとき買いに走れる場所があるの、すごく助かります。

新青梅街道には丸亀製麺やジョナサン、バーミヤン、焼肉の安楽亭など、ファミリーで使える大型飲食店が。広々とした駐車場もあるので、お出かけ帰りの晩ご飯に重宝しそうです。

スーパーは駅前周辺に集中していますが、駅から離れた場所にも点在しています。たとえば、いなげや。駅から離れているものの、その分面積が広く、駐車場も備わっています。


他に、広い駐車場のあるドラッグストアも。

駅から少し離れた場所ですが、カフェが併設された大きなケーキ屋さんも。

青梅街道周辺にも、魅力あるお店が点在しているのがこのエリアの特徴。また、第一種低層住居専用地域(※2)に該当するため、空が広く見え、大きな幹線道路があっても圧迫感を全く感じさせません。毎日の通勤通学路から見える景色で遮るものがないと、気持ちも明るくなりますよね!
※2:第1種低層住居専用地域とは……住環境を守るため、建設制限の設けられた土地のこと。建物の高さや建ぺい率、敷地境界線と建物の間の距離にまで規定があり、ホテルや旅館、風俗関連店、病院、工場などの建設は禁止さています。これらの条件により、第1種低層住居専用地域には二階建ての戸建てや低層マンションなどがゆったりとした設計で立ち並び、日当たりのよさが保証されます。
石神井公園だけにあらず! 近くに点在する公園&自然観察できるスポット
このエリアの最大の特徴は石神井公園があることですが、公園は石神井公園だけではありません。レジャーシートを広げて小さな子どもを遊ばせるなら、上石神井こもれび公園もおすすめ。子どもがどこにいるか見渡せる広い園内に、幼児向けの遊具も備わっています。実はこの公園、近隣小学校の子どもたちから理想とする公園イメージを募り、それを反映させているのです。練馬区の独立70周年記念として行われた事業だそうですが、そういった取り組みがあるのも良いですよね。(※3)
※3参考URL:https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/sumai/oshirase/kamisyaku-iken.html


また、近くには石神井川が流れています。大きな川ではありませんが、美しく澄んでいて、春になると川の両側で桜が咲きます。特にこの一帯から練馬高野台方向に向かって伸びる散策道は、まるで桜のトンネルのようになるのだとか。川に映る桜や、桜の花びらが水面を彩る様子を見られそうです。


エリア内にある石神井小学校は、改築を済ませたばかりの新校舎。

なんと、グラウンドは130メートルのトラックが引けるほか、芝生広場に上り棒や複合遊具が。屋上には菜園用スペースも備えているそう。そんな充実した設備の区立小学校、郊外に行ってもそうそうありませんよね……! 筆者もそんな学び舎で育ちたかったです。
住環境としてとにかく理想的な石神井エリア。特に上石神井エリアは、背伸びせずのんびり過ごせそうな居心地の良さや、子育てしやすそうな印象を受けました。都心までのアクセスが良いため、平日は働きやすく、休日は自然の中で体を休めてリフレッシュできる過ごし方ができそうです。お散歩してみると、この街の環境のよさを改めて実感しました。石神井エリア、あなたも訪れてみてくださいね!
編集後記
電信柱の下には、事故防止のための反射ステッカーが。石神井公園にゆかりのある照姫(※4)をかたどったもので、街のセンスを感じます。かわいい!
※4:地元に伝わる室町時代の石神井城主、豊島泰経の娘。戦により父が亡くなった後、父を追って三宝寺池(現在の石神井公園内)に身を投げたと言われる
