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SHAKUJII GUIDE 石神井ガイド記事

ピクニックから遊びまで 生活が豊かになる  身近に石神井公園がある暮らし

こんにちは。ライターの山本莉会です。

家の近くに公園があるといいですよね。しかもそれが、ピクニックできるほど広く、手ぶらで行っても楽しめる公園だったら。休日思い立ってすぐ行ける公園があると、暮らしが豊かになりそうです。

そんな、公園と近い距離で暮らせる石神井エリア。石神井公園の付近に住むと、どんな風に公園を利用できるのでしょうか。石神井公園の使い勝手の良さについて調べてきました


東西で違った魅力 石神井公園はこんな公園!

開園面積(225,650平方メートル)は東京ドーム4個分を超える。※1 石神井公園はとにかく広い
※1 参考URL:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/about006.html

石神井池と三宝寺池をぐるりと囲むように、東西に広がる石神井公園。とにかく広い公園で、野球場やテニスコートがある他、公園の南側には縄文土器などが出土した池淵遺跡もあります。

石神井公園の特徴は、広い敷地内にさまざまなエリアがあること。そのため、子どもが小さいときは「公園内をゆっくり散策する」「遊具で遊ぶ」「水面を観察する」などの、少し年齢が上がると「ボートに乗る」「野球やテニスをプレーする」など、年齢に合わせて楽しむことができます。平日の昼間は「野鳥や景観の写真を撮る」「景色をスケッチする」など、趣味を楽しむ高齢者の姿も。あらゆる世代を受け入れて、飽きさせない公園なのです。

石神井公園は大きく二つに分けられます。まずは、東側の石神井池エリア。ボート乗り場や野外ステージがあり、景観を楽しみつつ散策もできます。

東側の石神井池で乗れるボート
野外ステージ。どこに座ろうか迷うほどのベンチの数
レジャーシートを広げて芝生に座って食べたい場合は、ピクニック広場も利用できます。
まだベンチに上手に座れない時期やハイハイをし始めたばかりの赤ちゃんが一緒なら、こっちが安心
遊具エリアは池から離れたところに設置。「下の子を見ている隙に上の子が池にはまりそうになる」なんてこともありません

西の三宝寺池エリアは、東側とはうって変わって落ち着いた雰囲気。奥に進めば進むほど人の数も少なくなり、森のような景観が広がります。

公園というより、森。それでいて、ベンチもたくさんある
池に浮かぶ浮世離れした厳島神社。これが家の近くの景色ってすごくないですか?
真剣な表情で池の中を観察する子どもたち

小枝に紐をくくりつけた手作りの釣竿を持ち、熱心に水面を観察している子どもたち。聞くと「ザリガニがいた!」とのことでした。よく見ると、紐の先にくくりつけられたエサはたんぽぽ。「たんぽぽじゃ釣れないと思うよ」と話す近くにいたお母さんに話を聞くと、幼稚園は春休みなのだそう。春休みの間は、午前中に石神井公園でたっぷり遊んで、午後は家でお昼寝したりおやつを食べたりという過ごし方をしているんだとか。なんて素敵な暮らし……。

手ぶらでOK! 石神井公園の売店

公園に出かける際に気がかりなのが、お昼をどこで食べるかです。小さな子ども連れだと入れるお店も限られる上、長時間並んで待つことは難しいですよね。筆者は子連れで店に並び、何度も地獄を見ました。石神井公園では、東側に軽食やお菓子などを販売する売店・パークスがあります。

ジュースの自販機もここに集中している

売店と聞くと駅のKIOSK的なものを想像してしまいますが、おでんやカレーライス、焼きそばなど温かい食事メニューが販売されています。その場で作ってくれるソフトクリームやフロート、焼き立てのおだんごなどの甘味も。パークスの目の前には椅子やテーブルが並べられ、飲食スペースも十分です。

ななななんと、サーティワンアイスクリームも!
パークスのそばには、ボート乗り場が

また、西側の三宝寺池付近には昔ながらの休憩所、豊島屋が。茶屋と呼ぶのにふさわしいレトロなお店で、御座敷に上がってラーメンやうどん、おでんなどの飲食ができます。軒先では駄菓子の販売もあり、子どもが喜びそうなスポットです。

パークスや豊島屋があるおかげで、お出かけのハードルがぐっと下がりそう。お弁当はもちろん、ベンチ利用の場合はレジャーシートすら不要です。石神井公園は、思い立ったらすぐに手ぶらでふらっと立ち寄れる公園なのです。

「ねりこれ」に出たあのドーナツも 周辺グルメも充実

パークスで食事をするのもいいですが、周辺にはテイクアウトグルメも充実しています。筆者が実際に買っておいしいと感じた、公園で食べたいテイクアウトグルメをいくつか紹介します。

ムームー サンドウィッチワークス

ピクニックといえばサンドイッチですよね! ムームー サンドウィッチワークスは、2020年11月にオープンしたばかりの、とにかくかわいいサンドイッチ店。サンドイッチの他にパンケーキもあり、いずれもテイクアウトが可能です。サンドイッチは7種あり、今後はブリトーなども展開するそう。

客層は、普段は近隣に住む女性客がメイン。土日は近郊から石神井公園へやってくる方で賑わうそうです。公園で食べると言えば、パンケーキ用にフォークを付けてくるサービスも。ありがたい限りです。

スタンド風になっていて、軒先でも食べられる。コロナ禍にうれしい配慮
どの角度から見ても、かわいいが止まらない
お店の中もセンスがいい
子ども用の絵本スペースも。サンドイッチが出来上がるまでも退屈せずにいられそう
この断面美。大人と子どもで分けられるほどのボリューム感で、お値段は1,400円。この量からするとかなり割安に感じるのですが、
その理由は、挟む具材を自家製にすることにこだわっているからなのだとか。野菜もたくさん取れるし、最高です

ブーランジェリー パルク シャクジイ

代官山の老舗有名店、洋菓子とパンの「シェ・リュイ」から独立した店主が2020年5月に出店した、対面式のブーランジェリーです。小さな子どもを連れた家族連れが多く、近くに保育園があることから夕方17時以降に混むことも多いのだとか。
もともと洋菓子を作っていただけあって、パイの生地はびっくりするほどサクサクな食感。冷凍してアイスのように食べるチョコチーズタルトなど、パンだけにとどまらないラインナップも人気の秘訣です。

筆者が何よりも推したいのは、店内に入らずにショーケースから買えるところ。トングを使い自分で取るスタイルのブーランジェリーやベーカリーが多い中、本当にありがたい配慮です。あのタイプのお店って、小さな子ども連れで入るの、ハードル高すぎませんか?

「子どもが売り物のパンを触るかも」「子どもがパンを落とすかも」「子どもが何かするかも」の心配が皆無。
その上おいしいとなると、保育園帰りに寄る親の気持ちがとてもよく分かります
ショーケースに入りきらない大きなパンも。ひとつあれば家族で食べられそう
くまさんの形をしたパン。かわいい
パン以外に、お酒と一緒に楽しめるおしゃれなナッツの販売も。子どもの友達の家にお呼ばれしたときの手土産にもちょうど良さそうなサイズ感
上から、クロワッサン(270円)、ボロネーゼパイ(320円)、チョコチップメロンパン(210円)。パンって、外で食べるとおいしさが倍増しますよね

新盛堂

ピクニックには甘いものも欠かせない、という方もいるのでは。

大正12年から続く、石神井を代表する和菓子屋・新盛堂。春はお花見用の道明寺や桜餅、5月になれば柏餅、夏が近づくと冷たい水羊羹やふ饅頭、レモンの甘露煮が入ったレモン大福など、季節に合わせたお菓子が並びます。特筆したいのは、お店であんこの販売をしていること。トーストにバターと合わせて塗って食べる用途で購入する若い方も多いのだとか。和菓子屋のあんこでトーストを食べられるって、想像するだけで最高!

長年この地でお店を続ける老舗だけあり、客層は全世代と幅広いのも特徴のひとつ。お彼岸やお盆にはゼリーなどもギフトも多く出るそう。地元で愛される名店の手土産を持参するって、いいですよね。

歴史を感じる佇まい
季節のお菓子がずらっと並ぶ。期間限定商品が多く、入れ替えの頻度も高いので、いつ来ても新しい発見があって楽しい
ショーケースを抜けた先には、飲食スペースが。なんと雑炊が食べられる
上から、道明寺(180円)、花曇り(280円)、さくら餅(180円)。取材の時期は4月。お花見にぴったりの和菓子がたくさんありました

パティスリー カシュカシュ

和菓子ときたら、洋菓子も外せません。食べるものは多ければ多いほど盛り上がるのがピクニックです。

石神井公園に隣接する洋菓子店パティスリー カシュカシュ。立地が最高な上、公園で食べるのに適したお菓子がたくさん販売されています。

例えば、練馬の逸品に与えられる「ねりこれ(練馬のオススメ商品コレクション)」に選出されている石神井ドーナツ。味はもちろん、ひとつずつ小分けにされているのもうれしいところです。

にぎやかな外観
生洋菓子、焼き菓子、ゼリーなど、洋菓子全般を扱う
ケーキもたくさん。ピクニックだけでなく、ホームパーティや誕生日にもぴったり
めちゃくちゃありがたい、プラレール形のローソク
ねりこれに選ばれた石神井ドーナツ(194円)。個包装されていて持ち運びにも便利
食べた瞬間「フルーツを丸かじりしてる!」と感じるほどのジューシーなくずきり風ジュレ(352円)。モンドセレクション2019年トリプル金賞を果たし、一時は生産が追いつかないほどだったのだとか。この形状だと公園でも食べやすい上、容器ゴミがかさばらないのもうれしいです

チェックしておきたい石神井公園のトイレ&ゴミ箱情報

最後に、公園を訪れたときに気になるトイレとゴミ箱も見てみました。

まずはトイレ。清潔さに加え、子連れで問題なく使用できるかも確認しておきたいですよね。

新しくてきれいなトイレ

9ヶ所あるトイレのうち、6ヶ所には子連れやベビーカーで入りやすい広めの多機能トイレが。おむつ交換台(ベビーベッド)やベビーチェアが併設されているほか、園内2箇所にはオストメイト用水洗器具も備わっています。

次に、ピクニックに欠かせないゴミ箱。公園によってはゴミ箱が撤去されている場合もありますが、石神井公園には各所にゴミ箱が設置されています。

ネットが被せられているのも安心

ゴミ箱が設置されていない公園では、時としてゴミが放置されてしまっていることもありますが、石神井公園ではそのようなこともありません。

まとめ

とにかく使い勝手のいい石神井公園。公園としてのポテンシャルが高いだけでなく、しっかり手入れされていることからも、安心して遊べるはず。家のそばに石神井公園があることで、暮らしがより豊かになるのではないでしょうか。

公園では、カメラマンのカバンの下から顔を覗かせ、撮影を見守るヤモリの姿も。小さな生き物と触れあえるのも、自然あふれる公園の魅力ですよね。