こんにちは。ライターの田口浩子です。

子どもたちには、小さいうちからいろんな楽しい体験をさせてあげたいものですよね。そんなとき、お散歩やお買い物がてら気軽に足を運べる地元のイベントがあったら一石二鳥！なんて思いませんか？たくさんのイベントがある街は明るい活気にあふれていて、子育て世代の住み心地だってバツグンです。

石神井エリアでは、おしゃれなクラフトフェアから音楽ライブ、親子で楽しめる商店街イベントなど、例年、さまざまな催しが行われています。今回は、ここでの暮らしを楽しく彩ってくれる注目のイベントを紹介していきます。

クラフト、音楽、飲食が融合した複合型イベント
井のいち

古くから地元で「石神井のお氷川さま」と呼ばれ、親しまれてきた石神井氷川神社。初詣やお宮参り、七五三などの機会にはもちろんのこと、緑いっぱいの境内は日頃のお散歩にももってこいのスポットです。ここで毎年、ちょうど新緑あざやかな5月に開催されているのが「井のいち」です。

「井」とは、石神井や大泉、井草など、石神井公園を中心としたエリアの総称だそうで、「井のいち」は、この地域の店主やクリエイターたちが中心になってはじめたイベント。なるほど、どうりで出店に並ぶ陶器やガラス工芸、アクセサリーなどのクラフトは、みずみずしいセンスにあふれた素敵なものばかりです。また、地元のレストランやショップも、自慢のグルメや地場産野菜、グッズなどを販売。いつもは堅いお財布のヒモも、ついつい緩んでしまいます。

「井のいち」の魅力はクラフトだけでなく、音楽やグルメなど、さまざまな催しがバランスよく充実しているところ。神楽殿で行われるのは、地元ゆかりのミュージシャンによるライブ演奏。子どもたちが大人と一緒にモノづくりの楽しさを体感できる、さまざまなワークショップも評判になっています。

読書好きな人は、本棚に並んだ本を自由に手にとって読むことができる「こもれび図書館」をお見逃しなく！ここで紹介されているのは、「井のいち」運営スタッフや出店者が選んだ「まちの人に読んでほしい本」。一冊一冊、その本への想いがつづられた紹介者によるメッセージカードがついていて、それを読むだけでも心がほっこり。きっと、今まで知らなかった心ときめく一冊と出会えるに違いありません。

そして、癒されたいママへのおすすめは、木々の緑を身近に感じながら行われるヨガ教室や、ハンモックに寝転びつつリフレクソロジーが受けられるハンモックリフレ。日頃、がんばっている自分へのご褒美にぴったりですよ！

（写真提供：井のいち実行委員会）

【イベント情報】
開催日：5月第三日曜日
開催場所：石神井氷川神社
http://i-mondo.org/inoichi/

地域の皆さんと一緒に楽しめるイベントで石神井を盛り上げていきたい

石神井公園駅の南側に位置する商店街「石神井公園商店街振興組合（パークロード石神井）」で、雑貨とミニギャラリーの「Oriental Heart」（こちらの記事でもご紹介しています）を経営し、商店街の理事を務める土屋さんに、担当している商店街のイベントや石神井エリアの魅力についてお話しをお聞きしました。

「パークロード石神井カレーDay」は、カレーにゆかりのある石神井を盛り上げようと企画したイベントです。石神井には100杯のカレーライスというエピソードがあります。昭和26年、石神井に住んでいた小説家の檀一雄氏宅に居候していた坂口安吾が、100人の来客があると勘違いして近所の「ほかり食堂」にライスカレーを注文したのです。でも、100杯は難しいと、並びの「辰巳軒」に協力をお願いして運んだという話です。実際には40人前ほどだったということですが。ほかにも、練馬は練馬大根の「たくあん漬け」の着色で、カレーの材料でもあるウコンが手に入り易い土地だったこともあり「パークロード石神井カレーDay」を企画・実施しました。

また、石神井にはアーティストの方のアトリエやお住まいが多いこともあり、何かアートイベントをしたいと考えて「ねこフェス+ワン！」を企画しました。以前、上石神井に東京芸術大学の寮があり、卒業された方が石神井エリアを気に入って住んでいるんですね。 水と緑が豊かで、落ち着いた街並みが、文人や画家、彫刻家などのアーティストに親しまれてきたのだと思います。パークロード石神井では、ほかにも「チルコロ石神井」や季節のイベントを開催しています。春の「照姫まつり」では、時代装束を着た約100人の照姫行列が、商店街や石神井公園を練り歩いて、街全体がお祭りムードになって盛り上がりますよ。

人と人の触れ合いを大切にした親しみやすい商店街なので、ぜひお買い物の合間にご家族で楽しんで欲しいですね。

動物好きにはたまらない！癒しのアートイベント
ねこフェス+ワン！

石神井公園商店街では、活気あふれる恒例イベントが数多く開催されています。地元で保護猫活動が盛んだったことからはじまった「ねこフェス+ワン！」も、そのひとつ。開催期間中は、猫をモチーフにしたアート作品が約20軒のお店に展示され、商店街がまるでアートギャラリーのような装いに一変します。

地元ゆかりのアーティストたちによる展示作品は、絵画やイラスト、ぬいぐるみ、彫刻などさまざま。スタンプラリーも用意されているので、あちこち巡る楽しみも。子育て中は、美術館なんてなかなか行くチャンスがありませんが、これならちびっこでも大丈夫。お買い物ついでにアート鑑賞ができて、トクした気分になれちゃいますね！ もちろん、子どもたちが楽しめる催しもいろいろ。猫に扮したチンドン屋さんが商店街を練り歩いたり、猫グッズづくりにチャレンジする手作りワークショップが行われたり、人形劇や大道芸などのパフォーマンスがあったり。猫ちゃん・わんちゃんの譲渡会も実施されるので「里親になりたい！」という方にもおすすめです。

（写真提供：石神井公園商店街振興組合）

【イベント情報】
開催日：2月
開催場所：石神井公園商店街「パークロード石神井」
http://www.shakujii.net/

昔懐かしのカレーから変わりダネメニューまで
パークロード石神井カレーDay

大人も子どもも、みんなが大好きなカレー。古き良き老舗食堂が今も残っている石神井公園商店街では、その昔、地元の文士たちに愛されたカレーを今でも味わうことができます。石神井って実は、知る人ぞ知るカレーの街だったんですね。

この石神井の“カレー文化”を盛り上げるイベントが、「パークロード石神井カレーDay」。商店街の店舗の約20軒が参加し、自慢のカレー料理やカレーにちなんだ商品、限定メニューなどを提供します。昔懐かしいニッポンのカレーから、本格インドカレー、カレーパン、そしてなんとカレーを使った和菓子などの変わりダネまで、華麗なまでにカレーづくし！

また、日本最古の印度料理専門店で使われている練馬区生まれのカレー粉の販売や、そのカレー粉を用いたメニューの味見会なども実施。「食べて帰るか、買って帰るか、それが問題だ」などと悩まず、ここは食べて買ってカレー三昧といきましょう！ 他にも「ふれあい広場」では、ヨガ教室や人形劇、カレーにまつわるクイズ大会といったアトラクションもあって、グルメ以外のお楽しみも充実しています。

（写真提供：石神井公園商店街振興組合）

【イベント情報】
開催日：11月
開催場所：石神井公園商店街「パークロード石神井」
http://www.shakujii.net/

買って食べて楽しんで、地元愛いっぱいのお祭り
チルコロ石神井 つどいの市場

石神井公園商店街の銀座通りで年に2回、春と秋に開かれ、たくさんの人々でにぎわうのが「チルコロ石神井 つどいの市場」です。「チルコロ（circolo）」とは、イタリア語でサークルという意味だとか。「このイベントが人々の集うコミュニティー拠点となり、新たな活動を生む場となれば」という願いが込められているのだそうです。

当日は、商店街のお店や地元の地域団体が出店。新鮮な産直野菜やおいしいグルメ、手作り雑貨などがずらりと並びます。ストリートパフォーマンスや、素敵な景品がもらえるじゃんけん大会も実施されるので、きっと子どもたちも大喜び！

また、秋には「チルコロDEハロウィン」を開催。ママ友たちとおうちに集まってハロウィンパーティーもいいけれど、この日は、ぜひ仮装して商店街に繰り出してみて！仮装姿のちびっこたちが参加店舗を訪れて、合言葉の「トリック・オア・トリート」を唱えると、お菓子がもらえちゃいますよ。お菓子はなくなり次第終了なので、お早めにどうぞ。

（写真提供：石神井公園商店街振興組合）

【イベント情報】
開催日： 3月、10月
開催場所：石神井公園商店街銀座通り中央
http://www.shakujii.net/

※ご紹介したイベント情報は過去に実施された内容です。
※今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、イベント内容や期間の変更・縮小、または中止となる場合がございます。ご了承ください。